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寝起きの幻

世間はそういうの「未練がましい」と言うかなあ
忘れられない僕は何となく枕抱いて眠る
ああ 野暮ったいスーパーのパジャマ
高級なキミにふさわしくない僕と
汗の匂い

 

朝の街ゆく人を見ていた みんなどこへ行くんだろう?
僕は交差点の真ん中だ
外車が堂々と上を通ってゆく
それでも僕は今交差点の真ん中だ

 

地球の重力に 肺が押し潰されそうになった時に
タオルにシュッとひと吹き キミのくれた香水を
鼻にあてるよ
キミは今どこにいるの?もう仕事終わった?
タオルの向こうにキミを見ている
そういう意味で僕は変態

 

かなりダメもとで キミが好きと
深夜メールで打ち明けてみた事があるんだ
結果はもう忘れたと言い張る事にしてる
恥ずかし過ぎる話だから
誰にも言わないで
炎上しそう

 

僕はキミたった一人に向かって
もはや300以上の詩を書いてるし
それが寝起きの幻だって事もわかってる
明らかに未練がましいし
自分でも読み返してそう思ったよ

 

夜はタオルにシュッと これが習慣で
キミのくれた香水を鼻にあてるよ
キミに伝えたい

 

「ありがとう」以上の言葉を
誰か開発して下さい
「ごめんね」以上の言葉を
誰か開発して下さい
ああ もし翼があって
どこへでも飛んで行けたらな

交差点の真ん中で 泣きながら笑う 僕は変態


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最終更新日 : 2017-10-07 15:20:15

反逆者

夢だとか あなたのそんな言葉には疲れ切ったよ
私が目指す物は何 
きっとあなたの思う夢という形をしていない何かだ
午前5時、
昇る日を見ていた

 

今まで
見た中で
一番美しかった空は
いつかの早朝、鉄格子から見た三色の空だ
何度も言うよ
赤なんて血の色 黄色なんてチープだ
青なんて生ゴミのブドウの皮
何度も説明するけど
説明すればするほど 可笑しいだけ

 

深夜2時にベッドの上で 病室の中で
ビスケットをかじったあの日を覚えているよ
そう特に甘くもないわりに高価い
眠らずに夜明けを待った
イヤホンでダンス系音楽を再生
踊りながら一人耐えていた
缶コーヒーは間違えてブラック、震える手
一気に飲み干して

 

夕方、家を出て散歩に行く
今、私は自由だ
落ち葉みたいに自由だ

 

あの鉄格子から見た三色の空
空気が青くて何重にも感じる
神様なんて信じてない
ただ心から、あの空を信じた
生涯もう、あれ以上の空は
見る事は無いと思っている
心が焼けるような思い、その日を生きようと願った

 

もし、私の思う夢や希望に形があるなら
あの空以外に何かあるのか
神でない大きな力に、私は守られている


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最終更新日 : 2017-10-07 15:20:15

生老病死シンガロング

例えば
電車の中でお年寄りが辛そうに立っています
あなたは席をゆずってあげますか?
僕だったらたぶんゆずらないな
それは将来の僕のようにしか思えないから

僕だったらたぶん・・・

 
そんな年寄りに見えたんだね
立ってる事すらままならない年寄りに
実際そうだから
席ゆずってくれたのはうれしいけど
心にうっすらついたこの傷は何
肌はだんだんたるんでいく
目の周りにシワができる
背だって曲がって低くなる
肺炎になったらもうおしまいで
生老病死からは誰も逃れられない

 

この詩だって古くなる
紙は黄ばんで 電子書籍の時代も終わって
頭のおかしい占い師の言葉
人は着ている服のように生きるんだって
なら何着たって一緒と僕は思った

神社に五円玉投げて
「南無阿弥陀仏」と唱える僕ら

 

人生が苦しみと思うなら僕は全力で否定したい
だって
生まれてからたった一度も幸せじゃなかった人っている?
下水道の中のケーキ
たくさんのロウソクが吹き消される
その笑顔が嫌いな人っている?

 

目を開けた時

大切な人が見つめてる

病気になった時こそ
誰かの手のぬくもりがわかる
きっと年老いた時こそ
家族の大切さがわかる
いつまでも生きているなら
僕は宇宙の終わりを見る事になる

 

なら生老病死のどこを苦しみと言うの
桜の花は咲いて 若葉になり 青く輝いて 落ち葉になる
落ち葉だらけの歩いて来た道
それのどこを苦しみと言うの
ここは僕らがいつか通る道
みんなでいた 思い出の道


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最終更新日 : 2017-10-07 15:59:57

裏表紙


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最終更新日 : 2017-10-07 15:20:15

奥付



オーバードーズ


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著者 : 雨野 小夜美
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最終更新日 : 2017-10-07 15:20:20

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