閉じる


あらすじとメモ

キム・スタンリー・ロビンスン。

2012年発刊。

 

金子浩・訳。

2014年翻訳。

 

地球が人口増加、温暖化と海水面の上昇で住みにくくなって、太陽系の惑星や衛星に植民している時代の話。

 

科学SFというより 、幻想、異色ファンタジー、スピリチュアルを豊富な学問的・科学的な知識で補っているという感じ。

ストーリーは一直線で読者受けする演出も乏しい。

 

まだレッド・マーズを始めとする火星三部作の方のが受け入れられた。

 

例えば居住可能にした小惑星テラリウムで、地球では絶滅しかけていた動物たちを飼育しているが、地球の再生活動の一部としてそれらを無許可でバルーンに入れて地上に撒くという話に至ってはおとぎ話アニメのようである。

 

また何か事業を行なうのに、科学、技術もさることながら、巨大事業を行なうにあたっての手続き、組織体制、リソース確保などが必要だが、出て来る主人公の一存ですべてが魔法のように叶えられてしまう。

社会を無視した空想無政府主義者、1970年代のドラッグを愛したヒッピーのような感じを受ける。

 

量子コンピューター・キューブの関わる水星テロ事件や地球の再生活動に関わるスワンとワーラムだが、いとも簡単に(認可のプロセスもなく)超巨大重機(自動複製工場)を下ろして土地開発を行なったり、小惑星帯テラリウムで飼育していた移植片(動物)を突然地上に降下させてみたり(そのために地上で餌食になった人たちもいる)、荒野で動物の群れを羊飼いのごとく追ってみたりする。

またスワンはオペラ『サティアグラハ』(不服従 by ガンジー)を鑑賞し、いっしょに熱唱したり、狼とともに遠吠えする場面も出て来る。

それゆえ登場人物に感情移入しにくい。

 

渡邊利道氏の解説は秀逸。素晴らしい。

 

小説の枠、技法はいい。

 

<目次>

キランとラクシュミ

・抜粋10

・量子ウォーク

スワンと警部

・地球、悲しみの惑星

地球のスワン

・リスト10

・冥王星、カロン、ニクス、ヒドラ

ポーリーン、革命について語る

・抜粋11

帰郷したスワン

・抜粋12

ヴァルカノイドのスワン

・リスト11

金星のワーラム

・抜粋13

ヴィンマラのキラン

・抜粋14

地球のワーラム

・抜粋15

・リスト12

アフリカのスワン

・リスト13

スワンと狼

・抜粋16

ワーラムとスワン

・リスト14

スワンとワーラム

・抜粋17

<シャトーガーデン>のスワン

・量子ウォーク2

ジュネット警部とスワン

・タイタン

スワンとジュネットとワーラム

・リスト15

・<連邦工科大学移動体>

(アイトゲネーシッシュ・テヒニッシュ・ホツホシューレ・モービル)

スワンとポーリーンとワーラムとジュネット

氷上のキラン

スワンとキラン

ワーラムとジュネット

・量子ウォーク3

ワーラム

スワン

・抜粋18

エピローグ

 

謝辞

解説/渡邊利通

 

 

 

 

<登場人物>

スワン・アール・ホン:元自然環境設計者のアーティスト。中国/モンゴル系。2177年生まれの135歳⁉︎

アレックス:急死したモンドラゴン協約の主導者。191歳だった。

フィッツ・ワーラム:アレックスと親しかった土星連盟の外交官。大柄でガマのよう。111歳⁉︎

ポーリーン:スワンが頭に埋め込んでいる量子AIキューブ。

ジャン・ジュネット:惑星間警察(インタープラン)のベテラン主任捜査官。小柄。

ムカレト:アレックスのパートナーだった合成生物学者

ワン・ウェイ:木星のイオ在住。アレックスの同志のひとり。

ザーシャ:スワンの元パートナー。地球在住。グリーンランドで氷河の流れを減速させるプロジェクトに参加中。

ミラン:地球の水星館ニューヨーク支所の所長。老齢。

ゼファー:スワンとザーシャの子!?すでに死亡。

キラン:地球の若者。南インド出身。金星ではシュクラの仕事を受けながら、ラクシュミの運び屋もする。

シュクラ:金星でテラフォーミングを助けている大物。コレット市。

 

トロン:水星に隕石が衝突した時にスワンとマーラムが出会った、若いサンウォーカー。

トー:水星に隕石が衝突した時にスワンとマーラムが出会った、若いサンウォーカー。

ナー:水星に隕石が衝突した時にスワンとマーラムが出会った、若いサンウォーカー。腕を骨折。

 

ラクシュミ:金星の大物。インド名。クレオパトラ市。作業部会のメンバー。キランにスワンが連絡先クラウド・アドレスを教える。キランにメガネ型翻訳機を与える。シュクラと対立。金星の自転速度をあげて1日を自然な長さにしたい。

コーシュエ(科学):キランがラクシュミから託された物を届けた人物。

ザオファン(造反):バーで出会った女。山小屋風宿舎に住む。

大梨:

ナンレン・フーシン:上海から来た男。

ヴィシュヌ:ラクシュミの協力者。

ラーマ:ラクシュミの協力者。

クリシュナ:ラクシュミの協力者。アフロディーテ大陸の峡谷街ナブザナ。

 

 

<あらすじ>

シュクラの下で宙ぶらりんな状態になったキランは、クレオパトラ市に行ってラクシュミに会う。

ラクシュミはキランにシュクラの仕事もしながら、自分のために運び屋もするように言う。

バーで会ったザオファンという女の山小屋風宿舎に寝泊まりしながら、キランは仕事を続けるが、キランはコレットで誰かに尾けられて、ラクシュミの事務所に逃げ込む。

ある日ザオファンの作業班は全員でどこかへ移動させられてしまっていた。

 

秘密クラブ・作業部会に属し金星の自転速度を上げたいラクシュミには3人の協力者がいた。

ヴィシュヌ、ラーマ、クリシュナ。

 

港町づくりが行われていて、海水面がどこまで上昇するかの賭けも行われていた。

これまで掘って来たドライアイスを今度はこれ以上の気温上昇を防ぐために埋めてしまわないといけない。金星のテラフォーミングは難しかった。

 

・抜粋10

無から生命の作り方。

 

量子ウォーク(1)。

金星。

ある人物を逃亡させる話。散文で意味不明。

金星の人口:20億人、キューブ289体。

ヴィンマラ市の人口:2,367人、キューブ23体。

クレオパトラ市の人口:652,691人、キューブ124体。

 

スワンと警部はテラリウム<バンティエン・コンチョン・イーゾウ・モン>(半分の虚空の真ん中の扉/外陰部を表す中国の隠語)で火星を横切って地球に向かった。

 

地球は過去何度か地球工学、テラフォーミング技術を適用して、温暖化と海水の膨張から再生を図ろうとしたが失敗していた。

2140年代には小氷河期を引き起こし10億人が死亡していた。

 

スワンは中央アフリカ宇宙エレベーターで高さ5千メートルからグライダーでアフリカに降り立つ。

そして中国・杭州市に行ってムカレトの同僚たちに会いに行こうとするが、血液検査を受けて気を失い、アレックスについて訊かれ自白させられてまた宿で解放されていた。

中国では生まれた者には全て指先に端子を埋め込み、腕には識別用の刺青も入れられていた。

警部は地球ではポーリーンを起動させておいて、自分のパスパトゥとリンクさせておくように言う。

スワンはグリーンランドに飛び、ザーシャに会う。

彼女はイヌイットとともに、グリーンランドの氷河の動きを減速させようとしていた。

彼らは宇宙エレベーターを作る材料カーボン・ナノフィラメントとその機械スパイダーで厚さ1m、高さ2km、幅30kmのダムを造ろうとしていた。

 

ザーシャは金星でもテラフォーミングが行われ、移民を受け入れるようになるという。

ザーシャはスワンに再び土のアセンションが必要と言う。

 

スワンは移植片を手に入れ、ニューヨーク・マンハッタンの水星館に寄り、キトから宇宙エレベーターに乗って宇宙に向かう。

 

・リスト10

 

冥王星、カロン、ニクス、ヒドラ。

冥王星とカロンは二重惑星系。

ニクスを改造して恒星間飛行船を建造する。

 

スワンはポーリーンに『革命』について語らせる。

ポーリーンは自分のOSをアップグレードしてくれ、という。

 

・抜粋11

 

スワンは水星に帰郷する。

焼けたターミネーターは復旧され、人々の家や家具は3Dプリンタで復元されていた。

スワンは持ち帰った移植片を土に植え込む。

そしてターミネータの先端に立ち進行方向の闇を見る。

ムカレトはスワンは千年生きられる、と言う。

 

・抜粋12

 

水星の獅子にアレックスとクリスが選ばれる。

クリスはスワンといっしょにヴァルカノイドに行き、土星への光送信の協約を求めるが、ワーラムが土星とヴァルカノイドの直接契約を模索していたことを知り驚く。

ヴァルカノイドは太陽光を集めて強力なビームに変え土星に送る設備を持っていたのだった。

 

・リスト11

歴史上、著名な女性たちの名前。

 

ワーラムは金星のコレット市で、地球に干渉する計画の支援者たちと会って協力を求めていた。

シュクラもそのひとりだった。

そこへスワンが乗り込んで来る。

ワーラムは土星連盟としての仕事をしていると弁明する。

地球を復元し、奇妙なキューブにも対策を練らなければならなかった。

 

・抜粋13

生物老年学と長命化についての考察。

 

キランはラクシュミの仕事でクレオパトラ市とヴィンマラという町を往復して運び屋をしていた。

コーシュエの手引きで初めてシュクラと会う。

キランはひと目でシュクラを気に入る。

シュクラはキランにラクシュミが運んでいる物中身を探れ、という。

キランは中身が目玉であること発見する。

 

・抜粋14

最初にテラフォーミングが行われたのは火星だった。

 そして火星は地球から独立した政治体となった。

火星は土星の人々の意向を無視してタイタンの大気から窒素ガスを抜いて火星に持ち去った。

2176〜2196年、中国は金星のテラフォーミングのために土星の衛星ディオネを解体して金星に持ち去った。

この2つの事件のために、土星連盟が設立され、土星系全体の主権を主張するようになった。

 

地球の衛星・月は独立に至らず、様々な国の支配下に分断されていた。

完全なテラフォーミングは無理で、ドームクレーターやテント、超巨大な採掘坑が並び原材料採掘場となっていた。

中国は月へも多く投資していて、金星への強い影響力も持っていた。

金星の大きな日よけは中国の月面工業基地製だった。

太陽系のバルカン化の根本的な理由は月面開発という説もあるが、キューブのデコヒーレンスと太陽系の広大さが鍵とする通説がある。

バルカン化は新たな地獄の最下層という者もあれば、実り豊かな多様性のあらわれという者もいる。

24世紀初頭、モンドラゴン協約が第三勢力として、地球と火星の二大勢力に対抗できるようになり、木星連盟と土星連盟も重要な対抗勢力となった。

 

 

ワーラムは前年から太陽系を回って、アレックスの計画すなわち地球を復活させキューブ問題に対処する支援を呼び集めていた。

ワーラムは水星と土星が手を組めば大勢力になれると信じていた。

 

スワンはアフリカ・ジンバブエが分裂して出来た国・北ハラレで土地に再開発をしていた。

貧民街を巨大な自己複製工場を地上に下ろして田園都市に変えようとしていたのだ。

 

苛立つスワンを見ていられなくなったワーラムは海没したフロリダの再開発に参加する。

 

・抜粋15

脳は部分によって、時代が異なる脳を保存している。

奥と底はトカゲ、中間は哺乳類、前とてっぺんは人間。

理性は感情抜きでは機能しない。

感情をなくすと人は決断できなくなる。

オキシトシン、エンドルフィンなどによるホルモン療法。

 

脳と音楽。

脳の5つの領域が、旋律、拍子、音韻、調性、音色を評価する。音楽は人間にとって最初の言語であり、いまも動物と鳥にとっての言語である。

鳥のさえずり脳ノジュールを人間の脳の特定部位に組み込むと、失語症になったり、神秘体験をしたり、卓越した音楽的才能を得られたりする。

 

・リスト12

さまざまな負の感情、心理など。

 

スワンが推進していた北ハラレの田園都市化は自動複製工場のハンガーがなぞの暴走をし、町を破壊してしまった。

スワンは逮捕されるがワーラムが迎えに来て飛行船でアメリカに向かう。

 

その途上でワーラムがテラリウムで飼育して来た動物を地球に下ろそうという提案に喜ぶ。

 

・リスト13

動物たちの列挙。

 

動物たち(移植片)はシャボン玉バルーン中に入れられて地上に降下させられた。

地球の政府からすれば突然のことだった。

 

スワンは狼の群れのそばに行き、カリブーと狼たちを追いかけた。

1匹の若い狼がピンゴ中に落ちていたので助けようとするがスワンも池の中に落ちてしまう。

 

ワーラムがヘリでスワンを救出しに行く。

 

2人でカナダに歩いて国境を侵してしまい、カナダ警察に逮捕される。

オタワの酒場でスワンは地球の人々に必要なのは、食糧ではない、食糧は宇宙から調達される事態になっている、必要なのは土と動物だ、と訴える。

 

トラ、ライオン、クマが突然降って来て餌食になった人たちもいて、人々はひとりで出歩かないようになり、みんなで警備するようになった。

 

スワンとワーラムはカリブーの群れを誘導し、それを追う狼の群れを観察する。

テントの中でスワンとワーラムは両性具有の愛の交換をする。

 

・リスト14

岩について。

 

ワーラムは新型のキューブについての会議のために土星のタイタンに向かう。

スワンにはアクアリウムに居るジュネット警部も誘ってくれ、と言う。

 

・抜粋17

ジェンダー(性)についての考察メモ。

 

スワンはキト・エレベーター(軌道エレベーター)に乗り、また『サティアグラハ』を鑑賞し、他の観客と熱唱する。

 

スワンはテラリウム<シャトー・ガーデン>に乗船し、偶然会った若者とローンボーリングをして遊ぶ。

若者の放つショットはイカサマのようにうまかった。

そして夜ベッドの上で水星都市ターミネーターを襲った小石群のからくりに気がつく。

 

・量子ウォーク(2)

金星である場面。

チェスをやろういいながら銃を突きつけ合う双方。

 

・タイタン

土星の衛星タイタン。

火星に窒素を半分ほど抜かれたが、土星に人が住み始めて窒素吸収業者の立入りを禁止した。

金星の中国人に持って行かれた衛星ディオネは取り返しがつかなかった。

タイタンの地表の明るさは室内程度だったが小惑星ヴァルカノイドからのビームで50倍も明るくなり、タイタンに住む人に希望と意欲をもたらした。

 

スワンとジュネット警部はワーラムたちの待つタイタンに到着して、アレックスが集めた仲間たちと会う。

ワーラムたちはスワンにポーリーンをオフにするように言い、説明を始める。

どうやら意思を持つ新種の有機体キューブ・ヒューマノイドが現れて、彼らが水星のターミネーターに小石群を打ち込んだ証拠が出て来たという。

現在400体をマークしている。

それらキューブは未知の方法で自己プログラミングしているが感情を持つまでには至っていないが、キューブ(量子コンピュータ)同士はデコヒーレンス問題によりアルゴリズムの中で話せないが、なんらかの通信手段を使って連絡を取り合っている。

スワンは3人の女やローンボウラーのことを思い出した。

 

スペースライナー<ETHモービル>(連邦工科大学移動体)は月軌道で建造された超大型船で、核分裂爆発によって1Gに相当する加速をする。

地球から水星までが3日半。

土星から水星までが11日。

海王星軌道(太陽系の幅)が16日。

目的地に近づくと反転し一時的にゼロGになる。

 

スワンとワーラムとジュネットはETHモービルに乗って金星を目指していた。

ポーリーンが5時間後に金星の傘に新たな攻撃が加えられるという。

船長はETHモービルを3Gに加速して金星の傘の盾になるように飛行させ、乗員・乗客はみんな脱出する。

しかし破片でスワンたち20名のグループを救助しようとした救命艇は破壊されワーラムも脚に大怪我を負ってしまう。

 

金星のヴィンマラでラクシュミの運搬物ケースの中身がたくさんの目玉だと知ったキランは一目散にその場から逃げる。

スーパーザンボーニ、スノーモービルと乗り換えて、コレットに戻ったキランはシュクラに会いに行く。

 

惑星間警察インタープランの船に助けられたスワンとワーラムは金星のコレットに到着する。

スワンとワーラムは金星では百年間に及ぶ爆撃で自転速度を増して昼夜を作る計画をラクシュミが進めていることを知る。

シュクラがキランを連れて来て、キランの目撃談からラクシュミがキューブ・ヒューマノイドを製造していると伝える。

金星の日よけが危機にあったこともラクシュミの自転速度を上げる計画を後押しするものと

シュクラは推測する。

ジュネット警部がやって来て、たった今決まった計画を実行に移すという。

しかしキューブのうちどれが味方でどれが敵か分からないので現段階では極秘でスワンにも話せないという。

ワーラムはスワンに水星に行ってくれ、また自分と結婚して土星のタイタンに自分の子族として暮らしてくれという。

スワンは国連哺乳類委員会に出席し、ザーシャとも話したいから地球に行くというとワーラムは同意する。

 

ジュネット警部はワーラム、シュクラを引き連れて、キランにラクシュミの工場を案内させ、中にいた者を一斉検挙した。

その中に、スワンが会ったローンボウラーの若者がいた。

ジュネット、ワーラムは彼らを巡航船<スウィフト・ジャスティス>に乗せて、冥王星、カロンに向かう。

人間だった。

そして彼こそが小石爆弾を作ったプログラマーだった。

カルトの支配するテラリウムで育ち、ラクシュミに見込まれて今回の日よけ攻撃事件を起こしたようだった。

 

全部で410体のキューブ・ヒューマノイドと関わった30名の人間は恒星船に乗せて太陽系外に追放になった。

しかしテラリウム<ユグドラシル>を攻撃して3千人もの人々を殺した人間も混じっていた。

ワーラムはほかの処罰、死刑か再教育考えたがあきらめた。

キューブの中には不良品と判断されて事前に逃がされたものもいたようだった。

 

・量子ウォーク(3)

地球のスワンとザーシャ。

金星のキューブ・ヒューマノイドたちはみんな捕まってしまった。

しかしザーシャとスワンはキューブ人たち逃亡者たちをかくまっていた。

(動物を地球へ降下させた際にキューブ人も降下させていたということか?)

マンハッタンでスワンは彼らに行くように言う。

 

 

土星のタイタン。

ワーラムは土星連盟委員会で演説する。

水星、火星と土星で三角貿易の協約を結ぶ。

タイタンから火星には窒素を輸出する。

火星から水星に再建と開発の援助。

水星から土星に重金属とレアアース。

そしてヴァルカン人からの光を輸入する。

タイタンの大気の気圧を何ヘクトパスカルにするかの協議。

 

火星から追放されていたジュネット警部は問題を起こしていたキューブ・ヒューマノイド追放の角で帰郷を許されていた。

 

そしてワーラムは水星にオリンポス山でスワンと結婚式を挙げると締めくくってお祝いの言葉を受ける。

 

スワンは水星のターミネーターでの生活に戻っていた。

そこへワーラムが来て再度プロポーズする。

 

 

・抜粋18

火星には惑星政府内の作業部会に混じっていた人間もどき(シミュラクラ)の集団を追放し、モンドラゴン協約に再加入した。

モンドラゴン協約は地球への影響を強めた。

カリスト、ガニメデ、エウロパ、タイタン、トリトン、月がテラフォーミングを宣言し、揮発性物質、窒素が高騰した。

 

スワンとワーラムはオリンポス山に行き、ジュネット警部やザーシャ、キランたちも集まって、ジュネット警部が仲人役となって2人は結婚する。

 

 

 

 

<メモ>

2312年、地球人口110億人、金星人口20億人、水星人口50万人。

小惑星帯を加工して造ったテラリウムは12,000個あった。

 

 

RNA:世界人権宣言に対する違反を減らす動き。迅速違反軽減。インド政府の機関・農村貧困撲滅協会(SERP)が拠点。

 

ジェヴォンズのパラドックス:

開発途上国に投資・援助して効率が上がると途上国の人々の苦しみが増えてしまう。

 

完全雇用の反対:

完全雇用が実現すると賃金圧力が無くなってしまう。

貧しい人々を苛んでいる恐怖が消えてしまう。

この恐怖は社会統制のための重要な手段で、明白な欠陥のある現行体制の支えになっていた。

地球人がこの体制に今もしがみついていた。

 

 

ピンゴ:地形用語。地面から突き出た氷塊。

ケトル:地形用語。ピンゴに穴が空いたもの。

 

移植片:テラリウムで保護、飼育していた動物たち。

 

スーパーザンボーニ:大型車両。金星。

 


この本の内容は以上です。


読者登録

takaidosさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について