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短歌連作 人生劇場

筋書きはどこかに用意されていて
始まるたびに消えてる「わたし」

使い捨てか使いまわしの筋書きで
違う台詞を言ったなら罰

ヒロインが去ってひとりにされたとき
やっと脇役なんだと気づく

スカートをみずからめくりおいでよと
言われたことが一度だけある

伝説の勇者になって旅しても
導きからは逃れられない

観客のつもりでいたらエキストラ
殺されていくその他大勢

知らぬ間に監視カメラに見つめられ
残されていく僕の痕跡

撮り続け未来の人に残された
腐らぬ僕ら変わらぬ笑顔

 


この本の内容は以上です。


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