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おわりに

 こうして淡々と出来事を並べていくと、自分の身の回りに、いかに多くの「不可思議なこと」が起っているのかが、かえってヒシヒシと伝わってくる。


 これが他人の文章であれば、私は間違いなく「彼が再臨のキリストであること」を信じるだろう。そうでもなければ、ここまで出来過ぎた話は起こらないと思う。それに、本書で報告されているような種類の奇跡では、病気治しの奇跡ように、サクラを用意することも不可能であろう。


 となれば、ここには真実が描かれていると考えるしかない。つまり客観的な判断として、彼を「再臨のキリスト」として考えることが、ごくごく自然であるということだ。むしろ、そうでないと考えるほうが、よほど牽強付会なのではないだろうか。


 まあ、いきなりの信仰告白はしないかもしれないが、私なら、身近な人に「こんな人がいるんだが、君はどう思う?」とは、間違いなく尋ねるだろう。私ばかりでなく、読者諸君も、きっとそうなるのではあるまいか。

 

 

 ところで、実をいうと、この神話には続きがある。それが『罪人のモニュメント』であり、私の最新作である。

 

 しかし、意味深なことに、この作品の執筆中にパブーの閉店が発表された。


 私はここに一つの啓示を見る。聖霊は、この『罪人のモニュメント』が、いまのところ公になることを望んではいないのだと。


 それというのも、『罪人のモニュメント』は、キリスト神学の「最後の一ピース」となる重要作であるが、きわめて「虚無神ディオニュソス」の影響が強いのだ。


 というより、ディオニュソスこそが、この作品の主役である。そのため執筆中も、この虚無の神に霊的なエネルギーを、ずっと吸い込まれていたような気がする。ディオニュソスは重要にして、他面、じつにじつに危険な神なのだ。


 そこでだ、『罪人のモニュメント』は、私の死後に発表することにした。せっかく書いた作品ではあるが、聖霊の意向としては、今のところは、私自身がその作品内容を把握していれば充分なのであろう。


 しかも、いま発表するとしたら、それにより関係者の心情を傷つける可能性もある。そこに描かれている「心の傷口」は、まだあまりにも生々しいからだ。今なお血は流れ続けている。


 よって私は、傷口とディオニュソスの口に栓をして、しばし霊的なエネルギーの充填を待つことにしようと思うのだ。

 


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小説アトラスの紹介

小説『アトラス』は全9巻で構成されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小説アトラスの解説書として『アトラスの深層』があります。こちらは連載形式です。

 

 

 

 


奥付



【2019-06-12】再臨のキリストの神話


http://p.booklog.jp/book/127304


著者 : 正道
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/seidou1717/profile


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