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はじめに

 この本はITmediaオルタナティブ・ブログに掲載中の「漫画『ガラスの仮面』にまさかのスマートフォン 」シリーズを パブーで電子書籍化したものです。「速水真澄のスマートフォンの機種は何か」から話が発展し、ガラスの仮面におけるIT化について検証します。
 
 物語完結へのカギを考察しながら「速水真澄のバラはなぜ紫なのか」で完結する予定だったのですが、話が壮大になり原作も休載になりました。そのためパブー版ではガラスの仮面のIT化にしぼって考察します。速水真澄の仮面の話や紫のバラについての考察はITmediaブログをご覧いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。 http://blogs.itmedia.co.jp/kataoka/cat8672785/ 

※2013年3月14日からパブーで「ガラスの仮面文芸論」を公開開始しました。文学系の考察とIT化の考察が混ざっていたので2つの本に分けることにしました。

 オルタナティブ・ブログで既に私の『ガラスの仮面』シリーズを読んでいただいた方も、章立てされたパブー版で読んでいただくと黒電話がスマートフォンに変わって行く様など全体の内容がわかりやすくご覧いただけます。
 
 ITmediaでは速水真澄、北島マヤの二人にクローズアップした記事を、パブー版ではスマートフォンやパソコン中心で検証します。ITmediaに掲載しないコンテンツが今後、パブー版に適宜、追加されます。こちらも、どうぞ、よろしくお願いいたします。
片岡麻実

1
最終更新日 : 2014-04-07 23:52:35

目次

01.

はじめに

目次

 

02.
ガラスの仮面にまさかのスマートフォン

紅天女の故郷「梅の谷」の場所

京都駅から何線に乗り換えたのか

 
03   
【ミニコラム】 ピーター・ハミル 幻のスマフォ
【ミニコラム】黒沼龍三の後ろにいるのはTIGER & BARNABYのバーナビー!?
【ミニコラム】大都グループ会長・速水英介とはどんな人物なのか
 
04.
編集履歴
奥付

2
最終更新日 : 2014-04-05 21:22:59

漫画『ガラスの仮面』にまさかのスマートフォン!

速水真澄のスマートフォンは機種変されたのか!?

 単行本47巻にて速水真澄がスマートフォンを使用しているシーンが登場しました。非常に興味深かったため漫画『ガラスの仮面』にまさかのスマートフォン!-速水真澄のスマートフォンの機種は何か?-という考察をしました。

 既にITmediaニュースでも報道されていますので結論から言いますと速水真澄のスマートフォンはAndroid携帯である可能性が高いことが検証できました。 このスマートフォンは新刊48巻にも登場しました。速水真澄が隠れ家として所有する伊豆の別荘のシーンです。

 

 単行本47巻では濃いスクリントーンが貼られていて画面の部分に貼られたスクリントーンよりも明らかに濃い発色でした。 単行本47巻に登場した速水真澄のスマートフォンは以下の画像が類似しています。

 

Android携帯
※注:上記はPIXTAで購入した類似画像。

 

 

 しかし、単行本48巻で速水真澄が操作しているスマートフォンは白い。画面の部分のスクリントーンの色の濃さは47巻と同じに見えるのですが、ボタンの形も違います。

 

47巻とヴィジュアルが違っている

 

 47巻では長方形のボタンがスマートフォン下部に3つあったのですが、48巻の白いスマートフォンでは左に長い長方形のボタン、右に正方形に近い四角のボタンがあるように見えます。 48巻の白いスマートフォンでは左に長い長方形のボタンには切れ目のような線も見えますので、実は2つのボタンなのかもしれません。

 

 とはいえ、右にあるボタンは明らかに他の2つ(もしくは1つ)よりも横幅が短いので、47巻に登場したスマートフォンと形状が違っていました。 最初に48巻を拝読した時は失礼ながらアシスタントの人のスクリントーン貼り忘れのためスマートフォンは白いのかもしれないと思ったのですが、ボタンの形状が違うところから意図的に違って書いているのかもしれません。

 

 美内すずえ『ガラスの仮面 コミックファンブック』(白泉社)では漫画家・立野真琴さんがトリビュートコミック18 「アシT(ティー)の告白」(P,112~113)において、アシスタントの人が大都芸能のビルなど背景やモブ等の効果を書き込んでいることが記載されています。

重要な記録

 定番・紫のバラを描くのも美内家のアシスタントの仕事と漫画にされていました。 立野さんの漫画によると

  • 大都芸能が何階建てでなんフロアあるかアシスタントも知らないこと
  • 先輩の書いた大都芸能をみようみまねで描いていたこと

がわかります。 ※前掲書 P,112~113 を参照。

 

 速水真澄のスマートフォンが白くなってしまったのは果たしてアシスタントの方のスクリントーン貼り忘れなのか、それとも別なアシスタントがスマートフォンを描いたために形状が違うのか。 それとも意図的に速水真澄が機種変したことになっているのか。

 

 意図的に機種変したことになっっているならば今後、かのスマートフォンが重大な働きをする伏線が張られたことになりますが、真実はいかに。 『ガラスの仮面』内のスマートフォン・ガラパゴス携帯への興味はつきません。


3
最終更新日 : 2014-04-07 23:58:03

紅天女の故郷「梅の谷」の場所

 

 紅天女のふるさと・梅の谷で速水真澄のスマートフォンは圏外なのかどうかを前回の記事で調べました。

 

参考:漫画『ガラスの仮面』にまさかのスマートフォン!-紅天女のふるさと・梅の谷で速水真澄の携帯電話は通じるのか- ※この記事はITmediaニュースやヤフーニュースに転載されました。

 

これは漫画『ガラスの仮面』にまさかのスマートフォン!-物語完結のカギは速水真澄のIT化・前編-の中で、速水真澄の携帯は梅の谷だと圏外だろうから旅館の電話線を利用して東京の水城秘書とやりとりをしたのではないかと推察したことが調べたきっかけです。

 

 北島マヤと速水真澄が一夜を過ごした社務所もおそらく圏外だろうと思い込んでいましたが、実際はどうなのかということも気になったからです。調べた結果、「京都駅から電車・自動車での移動も含めて2時間半くらいかかる場所であることは間違い無い。だが同心円上に考えると範囲が広すぎるので特定できない」という判断をしました。

 

 そこで、別なファンのかたが調べた結果を元に速水真澄のスマートフォンは梅の谷で圏外かどうかを検証しました。

 

[参考]紅梅村を探す:千の仮面より

http://www.geocities.jp/senkamen/mask_table_tenkawa.html

 

 しかし、『ガラスの仮面』紅天女1 文庫版20巻(白泉社文庫)の1ページ目の新聞/週刊誌の記事にはっきり「奈良県」と書かれていました。また、『ガラスの仮面』紅天女3 文庫版22巻(白泉社文庫)で月影千草が過去の回想をしている場面でこんなやりとりを見つけました。

 

一連の姉は

  • 昔、奈良の田舎にいたこと、
  • 近くに禁足地になっている不思議な梅の谷があったこと

を月影千草に教えています。

 

 梅の谷のモデルになった場所は上記の2つの情報から「奈良県」であることを断定できそうです。私がコミックの1ページ目を見落としたため、前回はあいまいな検証をしてしまい非常に恐れ入ります。そのため奈良県という前提で再度、検証しなおします。


4
最終更新日 : 2014-04-08 00:02:44

京都駅から何線に乗り換えたのか

 

前回、以下のように書きました。

 

京都駅に乗り入れている路線は「JRおでかけネット」の京都駅構内図によりますと

  1. JR京都線
  2. 琵琶湖線
  3. 湖西線
  4. 奈良線
  5. 嵯峨野線
  6. 山陰線
  7. 北陸線
  8. 関西空港・白浜・新宮方面
  9. 近畿日本鉄道
  10. 京都市地下鉄

があるようです。

 

 単純に考えれば奈良線や近畿日本鉄道が該当しそうです。奈良線の路線図をマピオンの路線図で確認したところ、京都から奈良駅までの路線で「下野口駅」に似た駅名はありませんでした。

 

参考:奈良線 路線図から駅を検索
http://www.mapion.co.jp/station/ROJ004047/

 

 近畿日本鉄道の路線図一覧で確認したところ、吉野線に「下市口駅」があります。断言はできませんが『ガラスの仮面』に登場した「下野口駅」の可能性が高いといえるのではないでしょうか。

 

参考:K's PLAZA
http://www.kintetsu.co.jp/
※トップページから近鉄線の案内に移動してください。一覧地図が表示されます

 

 ただし、京都線から檀原線、吉野線に乗り継ぐので、乗り換えが多いのではないかという疑問が生じました。Yahoo!ロコ(路線情報)で確認したところ、以下のことがわかりました。※掲載情報は私が必要だと思ったものを加工しました。

  • 東京
  • 09:47~12:08(2時間21分)
  • 4駅(のぞみを使用)
  • 京都
  • 12:20~13:11(51分)
  • 4駅(近鉄京橿特急)
  • 橿原神宮前
  • 13:16~13:41(35分)
  • 5駅(近鉄吉野特急)
  • 下市口

となりました。

 

 漫画では京都駅から1時間、在来線の電車に乗った後、乗り換えをして30分別な電車に乗車とあります。京都からの時間はほぼ合致します。特急を使えば乗り換え回数は漫画と同じになります。電車内の椅子はグリーン車のような高級そうな椅子だったので特急の可能性が高いようです。

 

 上記の駅の検証は結果は『ガラスの仮面』のファンのかたが数年前に調べられた結果とも合致しますので、国会図書館で当時の「花とゆめ」の記事を確認すれば、美内すずえ先生が取材に出かけた奈良県の場所が断定できるかもしれません。

 

 という訳で、紅天女のふるさとのモデルは奈良県であることは確定、それ以上の詳細はおそらくということで検証が出来ました。


5
最終更新日 : 2014-04-05 21:50:45


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