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伝う 伝う 伝う

 

凄く驚いたんです

 

こんなにも違うものなのかと

 

あなたがいなくなって感じた

 

あなたの存在が記憶にしっかりと刻まれているのに

 

あなたは実体を持たない

 

それだけて

 

こんなにも景色が違うのかと

 

凄く

 

驚いたんです

 

同時に

 

今さらになって

 

何リットルもの涙が

 

何粒もの涙が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の頬を伝っていった


もともと

限られた時間だった

 

 

命の残量はきっとあと少し

 

でも

 

まだ大丈夫

 

まだいける

 

まだまだ

 

一緒だよ


どぅしようもなく

私の方があなたの近くにいるのに

 

私よりもあなたに寄り添うこの病魔が

 

憎くて

 

憎くて 憎くて

 

憎くて

 

どぅしよぅもなく憎くて  




 




 

 

 


悔しくてたまらなかった....


祈り

あなたじゃなくてもいぃじゃない

 

こんなもの

 

いらない

 

別の誰かのところにいけばいい

 

なんて

 

思っちゃいけないことだと言い聞かせても

 

毎日毎日

 

祈ってた

 

我ながら

 

なんて傲慢で

 

自分勝手な女なんだと

 

溜息が出た

 

それでも


 









 

 

 

 

やっぱり祈らずにはいられなかった....

 

 


本当に...

 

零れ落ちてく滴

 

拭うあなたはもぅいない

 

時計の針

 

カチコチ カチコチ

 

妙にリアルで耳障り

 

あなたは確かに言った

 

『大丈夫』だって

 

ランプが消えた扉

 

あなたは帰ってこなかった

 

消毒液みたいな独特なこのニオイが嫌い

 

でも嘘つきはもっともっと嫌い

 

出来もしない約束なんてしないで

 

残されるほうの気もしらないで

 

あなたはそれでも『大丈夫』だなんて嘘を吐く

 

そんな優しさいらなぃのに

 

あなたがいないと意味がない

 

それでもあなたは笑ってた

 

『大丈夫』だなんていぃながら

 

一生懸命笑ってた

 

 

 

 

あなたの平熱体温36.4度

 

わたしの平熱体温35.2度

 

でも

 

今はあなたの方が

 

ずっと ずっと冷たい

 

もぅ私なんかの体温じゃどぅにもならなぃくらい

 

本当にもぅ


 


 

 

 



 






 冷たかった...



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