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第三章 「実体と霊体と」

さてユートピアを求めるおそらく大多数の人の心は「魂を巡る旅」を始める。

 

人の身体は実体と霊体で出来ている。シンプルに解釈すると。そしてそのどちらがより優位な気質か、それを自分で選んで持って来た。持って生まれて来る。

 

「魂を巡る旅」を始める時、その気質により旅の方法論が異なる。

 

魂を巡る旅、とか、自分探し、とか、ありのままの自分になる。それはある程度同義語で、人は誰しも自分を求めている。そう自らの在り方を分かりたいと切望する生き物だ。

 

自分ほど手に負えないものはない。自分が分からないから、他者との葛藤がある。自分が分かれば人との距離感も少し分かる。自分を知るために人と交わり、傷付き、傷付け、っていう循環を繰り返す。意識的にも無意識でも。

 

繰り返す葛藤のうちに少しずつ自分の生き癖が見えてきたりする。その繰り返しの循環から踏み出すことも自分探しのひとつの道だし、それはすべての人が種類が多少違えど等しく持つ、生きる故の身近な自分回帰のカリキュラムなのかもと思う。

 

実体と霊体。

 

生体エネルギーと霊体エネルギーと言ってもいいかも。もっと平たく言うと体力と霊力の双方を持ち、そのバランスによって人は生かされている。

どちらが欠けても最早ここには存在しない。

 

経験がある人もいると思うが、自動扉の前でセンサーが反応しない、タッチパネルが指先を察知してくれない状況は、生体エネルギーより霊力エネルギーが強すぎて生体が認証されない!っていう事態でもある(笑

 

透明人間に近い状態でもしかしたら完全犯罪も可能かもしれない。

 

話が逸れたが、で、魂を巡る旅…

 

 

 

 

実体優位派と霊体優位派では魂を巡る旅に対する発想はかなり異なるように思える。

 

生まれながらに霊体より実体が強い一派は具体的な目に見える行動に出る。世間的には健全と言われる範疇かもしれない。やりたい事をとりあえずやってみる。会いたい人に会いに行ってみる。

 

いつだったか友達に聞いた話。故松下幸之助氏の生前に入社した新入社員(友達の友達)が、どんな経緯だったのか忘れたが、幸之助氏御本人に面接を受けた。

 

「なぜウチの社に来たのか?」と尋ねられたその新卒男性は、

「ビッグになりたい。だからあなたに会いに来た。」と答えたそうだ。

 

面接問答のテオリーからは大いに外れた反模範解答に答えた本人は万事休す!

シマッタ!と思ったらしいが、結局入社した。

型通りの受け答えしかしない就職希望者の中で、ギラギラの目でビッグになりたいと腹の底から言葉を出した彼の存在は今風にいうとアピール絶大だったのだろう。

 

それを掬い上げる会長も素敵だと思うが、今時、そんな上司や社長ってどれくらいいるのだろう?

 

またしても話が逸れたけど、実体優位派は目に見える世界で魂を巡る旅の突破口を開くことも出来る。この社会で自己実現することに疑問を感じなければ…。

 

が、霊体優位派や実体優位派の一部(社会へ迎合不能な実体派)は、具体的な行動より寧ろ目に見えない世界に救済を求める。なんてケースも多々ある。霊体優位派の魂を巡る旅は、時に聖地巡りや世界巡礼や、放浪の旅、また極度な引き籠りなどになる。

 

霊体優位派の子供時代の特徴として掲げられるのは、病弱、夢見がち、神秘的な体験などがある。好物は一人遊び。

 

霊体優位派の子供はなぜ病弱なのか。

 

きっと霊体が実体より強いから実体が悲鳴をあげ、何とか霊体と融合できるようにと頑張るから。もし実体が頑張って熱でも出して抵抗しなければ、その子は霊体だけの透明人間になってしまうかもしれない。

 

好物は一人遊び、そして神秘体験。

 

赤ん坊が天井や空間の何にもないところを見ながら、ひとり笑ったりはしゃいだりすることがある。あれは何かが遊びに来てるから。霊的な存在の何ものかが、まだここに来る前に乳児が居た世界の友達なのか、それは視覚的に表現するなら透明だったり、あるいは淡い色の光の球みたいなもので(私の記憶に残るのは…)それがUFOみたいに無軌道に部屋の中を動き廻る。それを見てるうちに面白くて笑い出す。手足をバタバタさせる。

 

幼児期になると花や風と意思の疎通が出来るようになったり、そして一生忘れないような、まるで魂に印を押されるような神秘体験があったりする。もっとも体験しても忘れてしまう子供も多いかもしれないが、それくらい無意識の領域、潜在意識のエネルギーでしかコンタクト出来ない体験をする。

 

霊体優位派には、この神秘体験の記憶が残ってる人が多いように思う。

 

個人的な話を少し加えると眠りに入る時布団ごと大きく揺れ始めいつしか自分が自分から抜け出る、所謂、幽体離脱や、明晰夢を見たり、自分の口からまったく自分ではない大人の声が出てきたりと少しあげた出来事だけでも、子供心にかなりなインパクトがある記憶が残っている。

 

それらの出来事に対する肌触りのようなものが、私にとっては魂を巡る旅の手がかりになったことは言うまでもない。

 

自ずと目に見えない世界に答えを求めることからその旅は始まった。

 

 


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